人生いつも向かい風


 この春、長男タイキはいよいよ高校生。

本人の努力や運が実らず第一志望校入学は果たせなかったけど、高校生活ってのは自らが作り上げてくもんだからね、「どこへ行くか」ってのと同じくらい「なにをするか」が重要。そんな風に偉そうなこと言うオヤヂのハイスクールライフは... はて?w

で、中学生活も残り数日という状態のタイキを親子ポタリングに誘った。タイミング良く部活オフだった次男ユウトも同行すると言う事で、久しぶりの「男組ポタ」に嬉し涙の父ちゃんであった。

兄弟でも服装は個性ハッキリ。
 
乗る自転車のイメージと合ってるのは偶然か。


ポカポカ陽気だっつー予報だけどよー
風がつおいっ!。それに大してポカポカしません。


西多摩エリアから多摩川沿いで海までを往復すると、ずっと向かい風でメゲる事が多い。午前は海風、午後は山風 ..ってカンジで。ま、一般的な風の向きってのはそういうもんなんだけど。
で、この日はとにかく風が強かった。なのに、身長も体格も体力も今や息子たちに抜かれまくってるオヤヂが先頭を漕いで風除け係。しかも着替えの一部とかオヤツまで持たされて...(T.T)


でもまぁ、天気はイイしね。
気にしないで行きましょう。


府中の青葉で3人仲良くつけ麺大盛り。
旨いけど、大盛りは飽きるな〜。
みんな途中でラーメンが食いたくなった(汗


ラーメン屋のすぐ近くにはかつてオヤヂ(私です)の母親の生家があった。平たく言えば息子たちのひいジイちゃん&ひいバアちゃん宅って事ですな。彼らのルーツのひとつでもあるワケだから、その周辺をちょっと案内するつもりでココまで来たのに、メシ食った直後にユウトが放った「川まで戻って昼寝したい」っていうひと言でそんなプランはキレイにどこかへ...


多摩川競艇場の南側で食休み。
夜勤もどきのシフトで働いてた頃、府中まで漕いで昼飯
食ってこの辺で昼寝してから出社する事もあったっけ。


持ち主(私だ)よりも良い体格&筋力のタイキ。
様になってるけど自転車はあげませんw


自転車から飛行機へ乗り換え。さて、出発便は..と...
なんつってね。調布飛行場のプロペラカフェへ来ました。


大盛り食って30分も漕げば腹減るっしょ!
って事で山盛りポテト&ゆずソーダ、そしてチーズケーキ。


国内最古のセスナ展示中。狭い機内と簡潔な計器に驚く。
最近のセスナはグラスコックピットなんだよね。
ゲームやタブレットに慣れてる彼ら世代なら操縦は簡単?!


他愛ない会話を続けながら、ハンドルの向きは自宅へ。
大きく伸びた影法師にも少し疲れが見える.. 気が..w


う〜ん、実に楽しい1日だった。
この先こういう機会はもうほとんど無いんだろーなぁ..
"(/へ\*)"))ウゥ、ヒック

夕陽が山の向こう側へ落ちてドヨ〜ンと暗くなっても河川敷は相変わらず向かい風ビュービュー、徐々に下を向いて漕ぐ3人。「強靭な向かい風は〜、背中で受け止めて〜、追い風にすればイイさ〜♪」ユウトが大好きなファンキー・モンキー・ベイビーズの“悲しみなんて笑い飛ばせ”の1節を歌って励ましてあげたら、「あのさ、向かい風を追い風にしちゃったら進まなくネ?」と突っ込まれ、再び下を向いて漕ぐオヤヂ。

そんなやり取りをしながら福生市へ入ると突然後輪からコツンという衝撃、その直後にガン、ガン、ガン、ガン!..とすげー音がクレッシェンド。
 「スポークがトンだか?! ブレーキローターが歪んだか?!」と焦ったけど..

 河川敷のどこかでステップルを踏んじゃったみたい....ガ―(´・ω・|||)―ン!! 。

 こういうヤツね。
【用途】ケーブルを留めたり 


ステップルの半分くらいがタイヤサイドへガッチリ入院保険。指でつまみ出す位じゃビクともしませんて。ガンガン音がしてたのは、残り半分飛び出たステップルが後輪回る度にフレームにぶつかってたんですね。

息子:早く抜きなよ。
父親:...わかってる。
     ドライバー突っ込んでグリグリ。
      ポンと抜けた瞬間、シュバババー!っと盛大な空気漏れ
息子:パンクしたじゃんよ。
父親:...わかってる。

台風と見紛う強風を避けるように、近くに見つけた団地の一角を借りてパンク修理。チャチャッと作業を済ませたら「おぉ速いじゃん!」息子達からホメられたので、オヤヂの鼻息は向かい風よりも10倍強くw
ところが..です。
さぁ再出発!と漕ぎ出してすぐに後輪からブシュ〜..という忌まわしい音が。
今度はチューブのバルブ付け根が割けてしもた。チューブが古くて修理で加わる力に勝てなかった様子。そう言えばこのチューブはもう3年以上使ってるし、結構走ったからなぁ。バッグの底から新品チューブを取り出し、この日2度目のパンク修理を経て無事帰宅。
GPSのバッテリーが途中で切れたけど、およそ80キロのポタリングでした。

親としての荷物がひとつ降りたような、でもまたひとつ背負う事になったような、そんな不思 議な感覚が生まれた今年の春。その主人公であるタイキの受験生ライフはこの日と同じように追い風が吹く事は殆どなかったけど、自転車もこの先の彼の人生も 「漕がなきゃ進まない」っていう当たり前の法則を伴って続いて行くワケです。




【本日のオマケ】
夕食にはカニが出た(仕事関係のイベントで当てました)
疲れ&カニって事でさぞ無口な夕食かと思ったが...
ンなこたぁないわなw



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